読みもの

2021/10/09 18:01


清き流れに香魚あり


全長196kmを蛇行する四国最長の大河、四万十川の激流、急流をもろともせず遡上する鮎。春から初夏にかけて川を上る鮎は、「昇り鮎」「後退しない」ことで昔から縁起物として親しまれています。

美しい色合いと細身な体型からはとても想像できない力強い泳ぎは、「川魚の王子」に相応い特別な川魚です。その爽やかな食味から、別名「香魚」とも呼ばれています。

1年という短い生涯ゆえに、生育環境と素材の良さで味が決まります。
森林から溢れ出すミネラル分を多く含んだ四万十川で苔を食べ、縄張りを争い、悠々と泳ぎ育った鮎は、身が引き締まり、奥深い苔の香りが漂う逸品です。


極上の朝獲れ火振り鮎

四万十郷では、四万十川中流域で夜中から朝方にかけて漁をした朝獲れの天然鮎のみを仕入れています。
鮎は昼間に食した珪藻類等を夜中から朝方にかけ排泄物として排出します。
そのため朝獲れ鮎は、内蔵に排泄物がほとんどありません。苔の香りのする鮎独特の腹わたの苦味を丸ごと食せるのが朝獲れ鮎の最大の特徴です。
四万十の伝統漁法「火振り漁」では、仕掛けておいた網に漁火で鮎の群れを追い込みます。
鮮度を落とさないように、網にかかった鮎を手早くほどくのは熟練の漁師さんの腕の見せ所です。



朝方の水温が比較的下がった状態で漁を行った鮎は、鮮度抜群!

すべて手作業で漁を行うため、どうしても数には限りがあります。
その貴重な鮎を、職人が一匹一匹丁寧に調理して皆様にお届けしています。

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